卑弥呼の墓についた「赤面の名称」/今から始める古墳入門(2) (4/4ページ)

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しかし、そうなると卑弥呼は古墳時代の女王ということになってしまって、そこにも論争が起こっています」(河合氏)

 日本史の最大のミステリーとも言われる「邪馬台国はどこか論争」は、考古学者、歴史家ばかりか、一般の人まで加わって、果てしない議論が続いている。

古墳をゆるく楽しく愛でる」をモットーに「古墳にコーフン協会」を立ち上げ、会長も務めている古墳シンガーの「まりこふん」は、こんなユニークな古墳の見方を語る。

「私は誰のお墓かということより、古墳がカワイイと感じるかどうかが最大のポイント。箸墓古墳は女性的な優しさのようなものを感じさせてくれる大好きな古墳なので、卑弥呼の墓だったらいいなという気持ちはありますけど。私は古墳祭りやイベントにシンガーとして呼ばれることが多いのですが、各地に必ず〝ご当地卑弥呼〟がいるんです。おらが村の卑弥呼、おらが邪馬台国、それはそれでいいんじゃないかなと(笑)」

 歴史学的な論争には与しない姿勢だ。

河合敦(かわい・あつし)65年、東京都生まれ。多摩大学客員教授。歴史家として数多くの著作を刊行。テレビ出演も多数。近著:「絵画と写真で掘り起こす『オトナの日本史講座』」(祥伝社)。

河野正訓(かわの・まさのり)81年、山口県生まれ。東京国立博物館主任研究員。明治大学で考古学を専攻し、京都大学大学院の考古学専修。博士(文学)。専門は古墳時代の考古学。

まりこふん 古墳への愛を歌う古墳シンガー。2013年に「古墳にコーフン協会」を設立、会長を務める。著書に、「まりこふんの古墳ブック」(山と渓谷社)、「古墳の歩き方」(扶桑社)がある。

*「週刊アサヒ芸能」9月9日号より

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