中国の乱獲&コロナでピンチ!「サンマと唐揚げ」が食卓から消える日

日刊大衆

画像はイメージです
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 食欲の秋が到来。この季節になると、サンマが恋しくなる読者も多いのでは。だが、そんな秋の美味が、食卓から消えてしまうかもしれないという。

「昨年の国内のサンマ漁獲量は、2万9700トンで過去最低でした。2014年には約23万トンもありましたから、近年、漁獲量の落ち込みが加速度を増しています」(流通専門紙記者)

 その原因の一つが、地球温暖化だという。

「海流が変化し、昔は日本列島の沿岸で獲れていたのに、今は1000キロ以上も離れた公海まで出ていく必要があるんです。こうなると当然、時間と手間がかかるので漁獲量が減りますし、燃料代がかかって値段も高くなってしまいます」(漁業関係者)

 もう一つの原因が、近隣諸国の乱獲による資源量の減少だ。特に中国の動きが目立つという。

「中国のサンマ漁は12年頃から始まったんですが、昨年の漁獲量は4万4006トンと日本と逆転しました。最近は公海上でも“資源管理”を名目に中国政府の取締船が出るようになりましたが、漁は違法行為ではないのに日本の漁船にプレッシャーを与えているんですよ」(前同)

 そうした影響もあり、例年7月に始まるはずのサンマ漁が遅れ、8月中旬まで水揚げはゼロ。東京・豊洲市場に初荷が入ったのは、昨年より約1か月遅れの8月20日朝のことだった。ちなみに卸値は1キロ当たり3万円、1匹だと約3500円の超高値だった。

 サンマ水揚げ量日本一を誇る花咲港を持つ、根室漁協(北海道)の関係者は今後の見通しを、こう語る。

「去年よりは少し期待できそうだね。大型船の水揚げも始まって、数日前の水揚げは1キロあたり600円。1匹に直せば80円程度だから、今後は値段的にも手ごろになると信じたいね」

 その言葉を信じたい。

 もう一つ、食卓で危機に瀕している大人気メニューがある。最近、外食チェーンの専門店が急増している唐揚げだ。

「外出や外食を自粛するコロナ禍にあって、自宅で“できたて”を食べることができる持ち帰り店が、消費者のニーズにマッチしたわけですね」(流通アナリスト)

 だが、そのコロナ禍が、ここにきて唐揚げにダメージを与えているという。この続きは現在発売中の『週刊大衆』9月20日号で。

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