共感とロジックで合意を生み出す「7つのスキル」とは? (2/3ページ)
1、想定する力
その場のゴールを設定したうえで、発生しうる壁(疑問や反論)をできる限り洗い出し、どう対応するのかシミュレーションをするスキル。
2、段取りする力
相手の発言を引き出し、双方向に進めながら、目的を達成するために、資料やアジェンダに落とし込むスキル。
3、理解を深める力
質問や積極的傾聴により、理解を通じて相手との関係を深めていくスキル。
4、見える化する力
その場に出ている情報をビジュアルで整理して相手と確認することで、場を前進させるスキル。
5、思い込みを外す力
相手のなかにある思い込みを特定して、認知の枠組みを再定義(リフレーミング)するスキル。
6、軸を動かす力
選択肢を増やしたり、判断基準を問いかけたりすることによって、意思決定の軸を動かすスキル。
7、巻き込む力
合意ができたら、決めたアクションが着実に遂行されるまで、相手と一体になって推進していくスキル。
相手と共創するには、乗り越えるべき「壁」がある。本書では、人が動いてくれない理由を「関係性の壁(気を許していない)」「情報整理の壁(状況がクリアになっていない)」「思い込みの壁(過去の経験から前向きではない)」「損得勘定の壁(割に合わない)」という4つの「壁」で定義している。
7つのスキルのうち、「1、想定する力」と「2、段取りする力」は、「壁」を乗り越えるための土台となる。そして「3、理解を深める力」から「6、軸を動かす力」にわたる4つのスキルが、それぞれの「壁」を乗り越える具体的な解決策。最後の「7、巻き込む力」で相手と二人三脚になるというわけだ。