世界の福本豊 プロ野球“足攻爆談!”「絶不調の佐藤輝に伝えたいこと」 (1/2ページ)

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世界の福本豊 プロ野球“足攻爆談!”「絶不調の佐藤輝に伝えたいこと」
世界の福本豊 プロ野球“足攻爆談!”「絶不調の佐藤輝に伝えたいこと」

 阪神の佐藤輝が不振に苦しんでいる。8月31日の中日戦(甲子園)ではチャンスに代打で登場して、空振り三振。その時点で26打席連続ノーヒットとなった。僕はその試合、ラジオの解説で放送席に座っていた。入場規制のためにスタンドは1万人ほどやったけど、佐藤輝の代打がアナウンスされるとすごい拍手やった。三振でため息が漏れたけど、打っても打てなくても、客を呼べる選手であるのは間違いない。

 ここまで、田淵さんの新人球団記録の22本を超える23本をマーク。清原の持つ31本の新人プロ野球記録にも十分に届くペースで打ち続けていた。これからの日本球界を背負って立つ選手やし、器が大きすぎて、コーチが教えられるような選手やない。ソフトバンクの柳田もそうやったけど、試合を重ねる中で勝手に成長していく。佐藤輝にも壁を自分で乗り越えてもらうしかない。

 打席の内容を見ると、技術的には始動が遅い。タイミングが遅れているので、ストレートに差し込まれてしまっている。でも、タイミングのズレ自体はどんな選手でもあること。足を早く上げるとか、ちょっとしたことでバチッと再び合い出すことがある。

 五輪休み期間に打撃フォームも少し変えて、それがまだしっくりきていない可能性もある。構えた際のグリップの位置を下げるようになった。高い位置からバットを振り下ろすより、速い球に対応しやすくなる。誰かのアドバイスがあったのか、自分で前半戦の反省をしたのか。フォームが悪ければ、元に戻せばいいだけやし、大きな問題ではないんと違うかな。

 それより心配なのがメンタル面。打席の中で配球など、考えすぎている感じがある。これだけ試合を重ねると、得意コース、苦手コースのデータがはっきり出るのは当然のこと。基本的にローボールヒッターやから、内角高めを攻められて、変化球を落とされるか、最後まで速い球で押し通されるか。ミーティングでもスコアラーにいろいろと言われてると思う。

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