森川葵“変幻自在の万能女優”が偏愛する勝負メシは、熊本ラーメンの老舗「桂花」だった? (3/3ページ)
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森川葵
運ばれてきた瞬間に“キタキタキタ……♡”ってテンションが上がります」
■1955年に熊本で創業した老舗
桂花ラーメンはまだ戦後期の1955年に熊本で創業し、68年に初めて東京に進出した熊本ラーメンの老舗。高校2年だったか、先んじて桂花の虜になっていた友人に連れられ、恐る恐るお食い初めをした記憶が鮮烈に残る。
今より臭かった白く濁ったスープにはむろん、ゴワゴワの麺にも意表を突かれた。でも、黒々としたマー油が表面に浮かび、奇妙にもおいしかった。それまで食べた博多ラーメンともまったく違った。まさに癖になる味だが、コテコテではなく、天下一品でいうこっさり感覚なのでスラッと啜れる。
しかし、森川はなんてオッサンのツボを突ける女子なんだ。スタッフみんなからも愛されているに違いない。18年1月からは奥村組という中堅ゼネコンのCMにも、「新人社員奥村くみ」役で連投する森川。そこでは作業服姿でバチっと決め、現場の猛者たちに混じって紅一点の奮闘を見せる。建材や工具でジャグリングを始めやしないかと少し期待もするが、「建設が、好きだ。」という、単純極まりないキャッチコピーにピタッとハマる、働く女子ぶりが頼もしい。
こうなると現場監督の気分だ。かんかん照りの下で汗をかき、失った水分を満たすにはビール、塩分を補うにはラーメンのスープ。それが桂花には揃っている。ぼくは必ずといっていいほど、ビール小瓶を空けてから、ラーメンに取りかかる。幸いにも酒類は最近の桂花が強化している部分だ。東京では緊急事態宣言も継続と決まったが、いち早く桂花でちょい飲みの後のラーメンを堪能したいものだ。
(取材・文=鈴木隆祐)