自民ドタバタ総裁選と「安倍・橋下」マル秘合体プラン(1)岸田発言に「ひねり潰す」 (3/3ページ)
このままでは二階幹事長の続投か否かが総裁選の争点になりうると判断し、〝二階切り〟を即断しました」(政治部記者)
それでも菅政権発足時から続く、菅─二階のラインはこの段階でまだ終焉を迎えたわけではなかった。政治部記者が続ける。
「30日に菅総理から官邸で『人事を刷新したい』と相談された二階氏は、ポストを退く代わりに内閣改造・党役員人事で二階派のメンバーを入れてほしいと持ちかけたそうです。一方で岸田氏にケンカを売られた怒りは収まっておらず、『ひねり潰してやる』とオフレコで記者団に凄い剣幕を見せ、あらゆる手を使ってでも当選阻止に打って出ようとしていた」
それも想定内で宣戦布告した岸田氏が援護射撃を求めたのは、安倍晋三前総理(66)と麻生太郎副総理兼財務相(80)だった。
「昨年の総裁選で大差で敗北した岸田氏はそれ以降、安倍・麻生氏に接近して距離を縮めてきました。今回の出馬表明前の24日に麻生氏と都内で会談、翌日は岸田氏の派閥幹部が安倍氏と面会して挨拶回りを済ませると、30日にも両氏と個別に会談し、支援を要請したのです」(自民党関係者)
こうした岸田氏の思惑とは裏腹に、菅総理の退陣発表で急転。菅─二階のラインが事実上消滅し、総裁選、秋の衆院選は安倍氏がキャスティングボートを握ることになる‥‥。
*「週刊アサヒ芸能」9月16日号より。(2)につづく
【写真ギャラリー】大きなサイズで見る