5年間の愛人生活の末に語る「不倫の沼」 (2/4ページ)
SAKURA:相談してくださる方の気持ちは痛いほど分かります。私も同じでした。なので話を聞くたびに相手の男性に対して怒りも湧いてきます。良い事は言わず、私が思った事をお伝えさせて頂いています。そしてただ「自分を大事にしてほしい」ということは伝えています。ボロボロになってまで我慢しないで、って。
――この作品の主人公である「私」も、既婚者であるジュードの身勝手さに何度も嫌気がさしているのに、それでも別れる選択ができずに、傷ついていきます。
SAKURA:最初言っていたことからズレて、5人目が生まれてからは、離婚して自分の方に来てくれる可能性なんてもうほぼないと分かりました。それでも相手が甘い言葉をかけてきたので数パーセントの希望にすがってしまうことはありました。
――「不倫」という人間関係の始まりから終わりまでが徹底的に書かれています。この作品を通して伝えたかったことを教えていただきたいです。
SAKURA:自分のなかでは辛い経験だったのですが、衝撃的なこともありましたし、見る側としては、ハラハラ、ドキドキという感情で読んでもらえるのではないかと思って書きました。
またSNSを見ていると、いわゆる「サレ妻」みたいに、不倫されている側の情報発信は多いのですが「愛人側」の発信は少ないということもありました。たとえそれで嫌われることがあっても自分の体験を書いてみようかなと。
当時の私と同じような状況で悩んでいたり傷ついている人が、読んですっきりした気持ちになったり前向きになれたらいいなと思います。不倫の悩みはあまり人に相談できず、一人で抱えやすいので。
――ジュードさんが奥さんと別れてくれる可能性はないことは「私」もよくわかっていたはずです。それでも関係を持ち続けてしまう心理はどのようなものなのでしょうか。
SAKURA:途中から相手のことは信用できなくなっていたのは確かですが、それでもスパッと諦められないのは、やはり心の整理や相手の見極めがどこかでできていなかったのでしょうね。