ライバル・村上の100号到達の陰で日ハム・清宮が覚醒しない理由とは… (2/2ページ)
日本ハム打線は12球団ワーストのチーム打率である(2割3分1厘)。
一部では「2割ちょうど」という、打率の低さを指摘する声も出ていた。
「清宮はプロ1年目から打撃フォームが変わっていません。村上、安田らは良い意味で打撃フォームが変わり、スイングスピードも上がり、かつ力強くなりました」(球界関係者)
極端な言い方だが、清宮は早実高時代からほとんど変わっていないそうだ。
日本ハム首脳陣も、今のままではその素質を開花させられないことは分かっている。それでも改造に踏み切らないのは、清宮自身が「何が足らないのか」、それに気づくのを待っているからだという。また、ケガの多い選手でもあるので、強化指定選手としての特訓に耐えられるだけの基礎体力も備わっていないのだろう。
「中田翔の移籍後、一軍の一塁は主に高濱祐仁選手が守っており、4番は近藤健介外野手が努めています。近藤は打率を残すタイプであって、やはり、4番は一発長打が望める選手のほうが良い」(同前)
ならば活躍のチャンスは十分にありそうだが、まずはオトナのスイングを習得しなければならない。二軍ではあるが、本塁打王争いに加わったことで清宮に「絶対に一軍で!」の欲が出てくればいいのだが…。
(スポーツライター・飯山満)
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