世界の福本豊 プロ野球“足攻爆談!”「巨人の勢いを止めた中田翔の加入」 (2/2ページ)

Asagei Biz

 百歩譲って中田がレギュラーにふさわしい成績を残していたならわかるが、日本ハムでも打率1割台と不振やった。数字は正直で、巨人でも16試合に出場して打率1割5分、1本塁打、2打点の散々な成績で、2軍に降格となった。最初からファームで結果を残してから昇格させる手順を踏んでいたら、謹慎処分のことも含めて、あつれきは少なかったと思う。

 失速の3つめの理由は、丸の大不振やね。9月9日のDeNA戦(横浜)では9回二死から同点適時打を放ったが、これが26打席ぶりの安打。シーズン序盤から波に乗れず、6月5日に2軍降格。長嶋さんの直接指導を受けるなどして一度は復調したが、後半戦は再びスランプに陥った。タイミングを取るのが遅いから、ストレートに振り遅れる打席が目立つ。打撃が悪くなったら守備で頑張るものやけど、それもできていない。阪神戦の痛恨のドローも、6回裏の先頭打者の打球を丸がグラブの土手に当てて落としたのが原因。記録は三塁打でも、あれは限りなくエラーやった。

 巨人にとっては痛すぎる6連敗やけど、まだ逆転Vの巻き返すチャンスは残されている。原監督がどうチームを立て直してラストスパートを仕掛けるか。腕の見せどころやね。

福本豊(ふくもと・ゆたか):1968年に阪急に入団し、通算2543安打、1065盗塁。引退後はオリックスと阪神で打撃コーチ、2軍監督などを歴任。2002年、野球殿堂入り。現在はサンテレビ、ABCラジオ、スポーツ報知で解説。

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