世界に学ぶ「緊急事態宣言」解除後のニッポン(1)「室内でノーマスク」に罰金 (2/3ページ)

Asagei Biz

安心して出かけられるのは、ワクチンパスの効果だと思います」

 フランスではワクチンパスが「衛生パス」とも呼ばれ、「ワクチン接種証明書」や、PCR・抗原検査を受けて72時間以内の「陰性証明書」などがQRコードでデジタル化されている。国際ジャーナリストの山田敏弘氏によれば、

「フランスでは8月から飲食店や百貨店、長距離移動のための交通機関や娯楽施設で、ワクチンパスの提示が義務化されました。ヨーロッパでは個人の自由を尊重する考えがありますが、義務化によってワクチン接種率が上がっている(64.2%)。ヨーロッパは文化的にマスクをしない人が多いのですが、室内でのマスク着用を怠ると罰金という制度も導入して、より効果的な感染対策に取り組んでいます」

 フランスの感染者は右肩下がりとなっているが、アメリカでも同様の取り組みを始めていた。感染症研究者でアメリカ国立研究機関博士研究員・峰宗太郎氏が現状を解説する。

「アメリカの感染状況は、地域によってかなり違います。全体としては確実に減少してはおらず、流行が続いている、と言えるでしょう。感染が続いている理由としては、ワクチン接種率の停滞です。一時は民主党支持派の地域を中心に、1日400万件を超えるペースで接種が進みましたが、彼らが打ち終わってからは1日80万件未満となり、ついには日本が接種率を追い抜きました」

 日本より早い段階で進んでいたワクチン接種だが、約55%で頭打ちという。次なる対策はどうなっているのか。

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