世界の福本豊 プロ野球“足攻爆談!”「オリックスよ、優勝せなアカンぞ!」 (2/3ページ)

Asagei Biz

 オリックスでひとつ心配なのは、今季は山本由伸とともに先発2枚看板で頑張ってきた高卒2年目の宮城の勢いがなくなってきたこと。8月までに11勝を挙げたけど、9月は3度の先発機会で白星なしに終わった。調子が落ちているというより、相手が球筋に慣れてきたのが大きい。何度か対戦して、スライダーの曲がり具合などが分かると、プロはきっちり対応してくる。そこからが投手と打者の本当の勝負。ヨシノブみたいに「対策が見つからない」と相手に思わせてこそ、本物のエースと言える。

 明るい材料としては、今季中の復帰が心配された吉田正尚が9月26日の楽天戦で1軍に戻ってきたこと。左太腿裏の肉離れから、わずか3週間ほど。優勝争いをしているチームのために、突貫工事で仕上げてきた。中途半端な形で復帰すると、またブチッといく箇所やけど、だましだましプレーするしかない。やっぱりマサタカがいるかいないかで打線は全然違う。

 9月を首位で終えたロッテは、確かにしぶとく、粘り強い。それでも昨季までの王者・ソフトバンクと比べたら、頑張ったら何とかなる相手。楽天、それこそソフトバンクも大逆転をあきらめていないけど、オリックスにとっては千載一遇のチャンス。1996年以来の優勝は、ファンを待たせすぎや。釣りで例えると、大物がかかったのに糸が切れたらガックリ。かかった魚はきっちり釣り上げないとアカン。泣いても笑っても、ここからの1カ月弱の戦いで決まる。緊張感を持ってグラウンドに立てることを選手冥利と感じながらプレーしてほしい。

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