優れた血統を残し、劣った血統をなくす。世界を動かした「優生学」の正体とは (3/3ページ)

新刊JP

中国では一人っ子政策が実施され、1995年には母子健康法を制定。断種や恒久的な避妊を遺伝病患者の結婚の条件とし、遺伝的欠陥をもつ胎児の中絶を許可するもので、今でもこの法律は存在している。

 ◇

このように、現代に至るまで優生学は続いている。ただ、私たちがいだいているイメージよりも、非常に多様な活動であり、さまざまや見かたや立場があることが本書からうかがうことができる。そして、著者は「実際にすることについてはかならずしも善良でないにしても、意図という点ではまさしく善良」(p.251より)と述べるのである。

タイトルに「14歳から」とあるため、中高生からが読者対象となるものの、「内容はやさしいものばかりではありません」(p.6より)と訳者の斉藤氏はつづっている。

人類をより良いものにするという目的から生まれた優生学がどんな道を辿ってきたのか。その歩みを追いかけることのできる一冊である。

(新刊JP編集部)

「優れた血統を残し、劣った血統をなくす。世界を動かした「優生学」の正体とは」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る