世界の人々が選んだ「休息の取り方」トップ10とは (2/3ページ)
では、世界の人々が選んだ休息トップ10は一体どんなランキングになっているのか。
それがこちらである。
第10位 マインドフルネス
第9位 テレビ(動画コンテンツ)を見る
第8位 空想にふける
第7位 入浴
第6位 長めの散歩
第5位 特に何もしない
第4位 音楽を聴く
第3位 一人になる
第2位 自然のなかで過ごす
第1位 読書
なんと、一番人気の休息方法は読書だった。これにはハモンド氏も驚いたという。なぜなら、読書は受動的な娯楽ではなく、さまざまなレベルの認知面での労力が必要とされる活動だからだ。
実際、ヴィクター・ネルというジンバブエ出身の臨床心理士が、1988年に読書家たちを募って行った実験によって、読書は熱心な読書家にとってはリラックスできる活動であるが、脳を休ませたり、身体の活動を止めたりする活動ではないということが結論づけられている。それはつまり、ともすれば疲労がたまる活動であるとも言える。
しかし、多くの人が読書は休息であると言っている。しかも、ランキング1位だ。それは一体なぜなのか。
ハモンド氏は読者が休息となりえるのは、自分の世界から逃避できるからだと述べている。
今、自分が抱えている問題や思考をいったん手放し、本の世界に浸る。それがくつろぎをもたらすというのだ。
ただし、もちろんすべての本がくつろぎをもたらすわけではない。ある研究では、身体的な苦しみから最も気を紛らわせたのは、一番難解で示唆に富んだ文学作品だったという。つまり、物語が興味をそそる複雑なものであるほど、被験者は夢中になり、痛みを認識しにくくなったというのだ。
他にも本書では神経科学面をはじめ、さまざまな見地から休息としての「読書」の効能についてつづられている。