「初めて一人で行った祖母の墓参り。連れてきてくれたタクシー運転手のおじさんが、霊園の中まで...」(30代女性) (2/3ページ)
普段こんな突拍子もないことをする娘ではなかったので、すごく驚かれました。
母に霊園の名前を教えてもらい、お彼岸の渋滞に巻き込まれながらもなんとか到着。
しかし、祖母の墓参りはいつも親についていくばかりで記憶も曖昧だったため、霊園に着いても今度は肝心の墓石の場所がわからなかったのです。
「あなたいいお嬢さんだよ」
すると、私を霊園まで乗せてくれたタクシーの運転手のおじさんが、
「一緒に探しましょう!」
と言って、なんと一緒に探し始めてくれたんです。そのうえ、申し訳なさで泣きそうな私を、
「うちの家族もね、ここの霊園なんですよ。よく散歩にも来るし、他人事に思えなくてね。あなたいいお嬢さんだよ、ひとりで墓参りなんてさあ」
と、励ましてくれました。そうして2人で探していると、しばらくして、
「あったー! ありましたよ、○〇家!」
と、運転手さんが祖母のお墓を見つけ出してくださったのです。
運転手はユリの硬い茎を折って...ようやく見つけたお墓を一通り掃除して、いざお花を、と思ったら、買ってきた花はお墓の花瓶に入れるにはどうにも長過ぎました。
すると、またまた運転手さんが、
「あ、おじさんやったげるよ」
と、硬い茎を折って両方の花瓶に入れてくださったうえ、おじさんも一緒に手を合わせて祖母のお墓参りをしてくれました。それがとても嬉しかったです。