「受験日に寝坊した私の前に現れた、見知らぬ自転車の女性。『後ろに乗って』と言われたが...」 (愛知県・50代男性) (1/2ページ)
大学受験のような人生のビッグイベントで絶対に避けたいのが、朝寝坊である。
そうは言っても、どうしても緊張してしまうシチュエーション。なかなか寝付けなくても無理はない。
さらに、今回の投稿者・Dさん(仮名、50代男性)の場合、前泊したホテルの隣室が最悪だった。
明け方まで男女が大騒ぎ。そのせいで寝付けなかったDさんは、寝坊してしまう。
試験はまだ始まっていない時間だが、ホテルから会場の大学まで走っても、着くころには......。
そんなとき、同じくらいの年の女性が彼に声をかけてきた。
後ろに乗せてもらったものの...もう30年以上昔のことです。
受験生だった私は、入学試験のために金沢に前泊していました。
翌日が入試ですから、もちろん早く寝ておきたい。しかし、隣室で数人の男女がばか騒ぎしていて、非常にうるさかったのです。
何度もホテルマンが注意しに行くもいっこうに収まらず、静まったのは明け方。わたしもそれで、ようやく寝付けたのですが......。
案の定、私は朝寝坊してしまいました。
ホテルから金沢大学まで、大きな荷物を抱えて必死に走りました。でも、もう到底試験には間に合わない。
そのときです。自転車に乗った同年代の女性に声をかけられました。
「私も受験に向かってます」「私も受験に向かってます。乗ってください」
と、助け船を出してくれた彼女。
諦めかけていた私は、すがる気持ちで後ろに乗らせてもらいました。
でも、そうすると自転車は進まなくなってしまったのです。