『ゴリラ爺さん』『下町のロボット』図書館に寄せられた「覚え違いタイトル」の世界 (1/2ページ)

新刊JP

『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』(講談社刊)
『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』(講談社刊)

たくさん本を読みたい人にとっては、図書館はなくてはならない場所だ。しかし、時には探している本のタイトルがうろ覚えであったり、ど忘れしてしまったりするときもある。

あの本のタイトルなんだっけ。こんな雰囲気で、中身はこんな感じで…。

そんなあやふやな質問に真摯に答えてくれるのが、図書館の司書さんだ。図書館の役割の一つに「レファレンス」がある。これは、利用者が探している「情報」にたどりつけるよう、司書がお手伝いをすることを指す。

覚え違いは時に思わぬ「名タイトル」を生む。
『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』(講談社刊)は、福井県立図書館のレファレンスサービスに寄せられた、ユニークな「覚え違いタイトル」を集めた一冊。福井県立図書館はホームページでこの「覚え違いタイトル集」を公開。SNSでバズったりもしているので、見たことがある人もいるはずだ。

本書のページを開くと、思わず吹き出してしまう覚え違いタイトルが飛び出してくる。

●「夏目漱石の『僕ちゃん』お借りできます?」
これに対し、司書さんは「『坊ちゃん』でよろしいですね」と回答。古典的名作が、現代風に可愛らしくなってしまった印象だ。

●「『下町のロボット』ってありますか?」
この質問を聞いたとき、司書さんは聞き間違いかと思ったそう。ドラマ化もされた池井戸潤さんの小説『下町ロケット』が正解。

●「『ゴリラ爺さん』ありますか?」
なんとも強そうなお爺さんだが、正解は『ゴリオ爺さん』。19世紀のパリ社交界を描いた小説だ。「そんな華やかな世界に年老いたゴリラがいたらシュールですね」とは司書さん談。

●「『おい桐島、お前部活やめるのか?』ある?」
これは朝井リョウさんの『桐島、部活やめるってよ』のこと。実は本作の中に、桐島本人は一切登場しない。

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