横綱・白鵬が引退!ところで親方になるための「年寄」ってどういう制度?親方名はどうやって決まる? (2/3ページ)

Japaaan

引退後に名前が複数回変わる親方がいるのはそのためです。

年寄株のやりとりは自分の部屋の属する一門内や、所属していた部屋の親方から継承するということが慣例となっています。空位の年寄名跡は、相撲協会による一時預りとなります。

ちなみに人から人へ譲渡される年寄株の金額は公にはされていませんが、数千万から数億円ともいわれています。

年寄として初めて番付に載る際は「(四股名)改メ○○」と書かれます。
また、引退時に年寄名跡のない横綱や大関に対しては限定措置のような制度があり、横綱は5年間、大関は3年間に限り現役時の四股名を名乗ることができます。

株を持っていたらすぐ部屋を新設できる?

引退しても「断髪式」をするまでは髷を結っています。

人々が順に大銀杏に鋏を入れるアレですね。これを済ませなくても親方にはなれますが、通常はたくさんのお祝儀が集まり部屋開設の資金などにもなるため、断髪式を済ませてから部屋を立ち上げることが多いです。

例外的には、部屋の師匠が急逝した場合、部屋を継ぐ予定だった力士が急遽引退して部屋を継ぐ場合もあります。そのときは部屋継承後に断髪式を行うことになります。

また、内弟子がいないと独立して部屋を新設することはできません。稽古する相手がいないので当たり前ですね。なので引退前から内弟子を持つ場合も珍しくはありません。白鵬の場合は有名なのは石浦関と炎鵬関。とりあえず白鵬と一緒の宮城野部屋に所属して、白鵬が部屋を開設したら一緒に移動します。不思議な世界ですね。

一代年寄とは?

通常の年寄とは異なり、一代限りであることが特徴で、引退時の四股名をそのまま用いることができるスペシャルな称号なのです。一代なので譲渡・継承は出来ません。

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