いったい誰が?何のために? ビルの脇に設置された「細すぎるドア」の謎を追う (2/2ページ)
「ペットショップが存在していたころはドアのことを全く気に留めていませんでしたが、今年に入ってから店舗が解体撤去されたらしく、この極細ドアだけが隣の敷地内にあったためか残されていました」(カタオカさん)
カタオカさんは、解体作業が行われてからしばらくの間は、これがペットショップの残骸だとは気づかなかったという。
Googleストリートビューでこの場所を見てみると、最も古い記録である2008年の画像では、少し不鮮明だが同じドアのようなものが確認できる。また、10年の記録でははっきりとドアが映っている。
――なぜ、こんな細いすき間にドアが設置されたのだろうか。
その答えを、ドアが設置されているビルの一階で畳・襖の製造販売を行う「フォーユー」の代表取締役・吉岡克将さんが教えてくれた。
細い人であれば通れなくもない27日、記者の取材に応じた吉岡さんによると、細すぎるドアが設置されたのは「防犯」のためだという。

「以前、ここにあった猛禽類のペットショップに泥棒が入るという事件があったといいます。そこで、うちの店が入っているビルの大家さんが泥棒よけのために設置したそうです」(フォーユー・吉岡社長)
フォーユーがビルに入居したのは16年。それ以前は商店が入っていて、そちらに泥棒が入る可能性も考慮してのことだったそうだ。
ペットショップの建物が無くなったことで、防犯という観点からは意味が無くなってしまったようだが、現在も路地にゴミが投げ捨てられるなどの事態を防止するために残しているという。
なお、このドアは「一応、細い人であれば通れなくもない」程度。
「今のところはもっぱらフォーユーの従業員が掃除用具を置いておくロッカー代わりに使っていますね」
と吉岡さんは語った。