オンラインやITを活かした新たな試みとしてアバター葬儀が登場?!

心に残る家族葬

オンラインやITを活かした新たな試みとしてアバター葬儀が登場?!

IT技術の進歩は凄まじい。葬儀業界においても大きな変化が生まれIT技術がどんどん導入されている。そんな中「葬儀DX」と呼ばれる言葉が話題になっている。葬儀DXとは、活用方法には何があるのか、また、実証実験が進められている新しい葬儀の形を紹介する。

■デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation) DXとは

最近DXという言葉をよく耳にする。デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略であり、「進化し続けるテクノロジーが人々の生活を豊かにしていく」という概念である。Transformationであれば略はDTとなるはずだが、TransをXと略すことが一般的な英語圏の表記に準じDXと略されている。デジタル技術の進化に伴い、あらゆる業種においビジネスモデルの変革であるDX化が進められている。そして、単にITを導入するだけでなく、組織やビジネスモデル事態を変革させることを指している。そして、身近なDXの例としては、教育面での映像授業や飲食店での非対面のオーダーシステムやフードデリバリーなどである。これらは、人々の生活をよりよいものとして変革を行っている。

■葬儀とIT 葬儀DXとは

上記ではDXの意味と実例を紹介したが、葬儀業界におけるDXはイメージがつきづらいと思われる。最近耳にする身近な葬儀DXそしてはオンライン葬儀ではないだろうか。葬儀への参列は時には遠方に足を運ぶ場合もある。まして、コロナ禍の現在ではますます参列を遠慮するケースも増えている。しかし、ITを活用したオンライン葬儀システムが登場し遠方やなんらかの事情等で参列できない人が、オンライン上で葬儀や法事に参加が可能になった。具体的には、参列だけでなく芳名帳への記帳、香典のクレジットカード決済、供花や供物の決済や手配をはじめ、故人の写真をアップロードすることでメモリアルアルバムの作成等も可能である。


■アバターを用いた最新のオンライン葬儀

大分市で遠隔操作できるロボットを使用し、離れた場所から葬儀の参列を行う実証実験が行われたことを西日本新聞が報じている。上記のようにWEB会議システムを使いオンライン葬儀を行うケースを行う中で、ただ映像を見るだけではなく遠隔操作できるアバターを用いて本当に参列をしているように実感できることが出来る。

アバターの操作は、遠方の参列者自体が行うことになる。アバターを操作し、棺の前に進み出てお辞儀をし、焼香は式場にいるスタッフが代理でおこなうが、目線の操作を行えるので実際に行っているように感じることが出来る。また、マイクの前で画面を通し自分の声で挨拶をすることもできる。最後のお別れも、自ら柩に近づいて故人の顔を見ることができる。そして最後には出棺にも付き添うことができ、参列をしたのに近い感覚を得ることができる。見ているだけというより、しっかりと葬儀に参加をすることができるという点では、アバターが有効であると考える

■最後に…

非現実とされてきた葬儀とIT分野はコロナ流行により現実化が一気に進んでいる。上記のアバターを用いたお葬儀はまだ実現化はされておらず、お別れの挨拶等はスタッフが代読を行うのが現状であるが、実現に向けて動いている。近い将来、アバターを用いて日本だけでなく海外の葬儀にも、いつでもどこからでも参列できる日がくるのかもしれない。

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