素っ裸でも足袋だけは…江戸幕末の甲州博徒・竹居安五郎が説いた渡世人の心得を紹介 (2/3ページ)

Japaaan

隙だらけでは、生きていけない

確かに追われる身であれば藪の中でも縁の下ででも眠ることがあり、高鼾をかいているようでは、すぐに発見されてしまうでしょう。

鼾の予防にはうつ伏せや横向き、あるいは身体を起こして(座る、うずくまる状態で)寝るなどするのが効果的ですが、ぐっすり熟睡などなかなか出来ない、過酷な生活が偲ばれますね。

一、宵越しの銭は持つな!

よく江戸っ子は「宵越しの銭を持たない」なんて言いますが、安五郎一家でもそれがルールとされていたようです。

安五郎は毎朝子分の懐を確認し、鐚一文でも銭を持っていたらその横っ面を張り飛ばしたと言います。

その理由は「懐が温かくなれば、男の魂は鈍(なまく)らになる」というもので、なまじ財産が出来ると、それを惜しんで命を捨てるのを躊躇ってしまうからです。

銭は男の魂を腐らせる

カタギであればそれが真っ当な生き方ですが、渡世人としてそれは失格。カネも命も惜しまない、そんな生き方・死に方を美学としたのでした。

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