おごれる道長に鉄拳制裁!平安時代、藤原道長を殴り飛ばした女官のエピソード (2/3ページ)
「ギィエェ……っ!」
そんな中、静寂を劈(つんざ)く悲鳴と共に、傍で控えていた女官の一人・藤典侍(とうの ないしのすけ)が立ち上がると、いきなり道長の胸倉をつかみ上げます。
「うわっ、そなた一体何を!」
とっさに道長は藤典侍の手を振りほどこうとしましたが、体格も膂力も十分であったにもかかわらず、彼女の手はビクともしません。
もちろん藤典侍が特に筋骨隆々だったということもなく、ごく普通のなよなかで日ごろ大人しい女性でした。
「ぎゃぁ!」
次の瞬間、藤典侍は渾身の力で道長を殴り倒します。
「誰か……誰かある!」
道長や詮子らの悲鳴を聞きつけた人々が、何事かと駆けつけた間も藤典侍は道長を殴り飛ばし、また投げ飛ばしと大暴れ。
いいぞもっとやr……もとい、とんでもない事態に大わらわとなりながらもどうにか藤典侍を取り押さえると、彼女は魂が抜けたように気を失ったのでした。