尊すぎる言霊の力…『万葉集』が伝える舒明天皇(じょめいてんのう)の御製に込められた願い (2/4ページ)

Japaaan

「あぁ、この国を私が治めていくのか……」

天香久山から見晴らした大和の国原(イメージ)

遠くの集落では民たちが炊事をする煙があちこちに立ちのぼり、当時内陸にまで及んでいた海原(湿地帯)では、カモメたちが楽しげに鳴き飛んでいます。

なんと美しい眺めであろう、こんな国を治める大任に与(あずか)るとは、なんと光栄なことであろう……そんな思いで、舒明天皇はこんな歌を詠まれました。

大和には 群山あれど とりよろふ
天の香久山 登り立ち
国見をすれば 国原(くにはら)は
煙(けぶり)立ち立つ 海原(うなはら)は
鴎(かもめ)立ち立つ 美(うま)し国ぞ
蜻蛉島(あきつしま。日本の美称) 大和の国は

※『万葉集』より

【意訳】大和国には山がたくさんある中で、とくに素晴らしい天香久山に登って頂上から国内を見晴らせば、村には炊事の煙がたくさん、海にはカモメも賑やかに、何と美しく豊かな国であろうか。この日本の大和国は……。

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