身売り、遊女の悲哀…童謡「はないちもんめ」や「ずいずいずっころばし」に秘められた残酷な意味とは? (1/3ページ)

Japaaan

身売り、遊女の悲哀…童謡「はないちもんめ」や「ずいずいずっころばし」に秘められた残酷な意味とは?

有名なあの童謡の由来は…

童謡には悲しい・あるいは暗い由来を持つものがいろいろありますが、特に生々しく悲劇的に感じられるのは『はないちもんめ』でしょうか。皆さんはこの歌の由来はご存じですか?

地域によって歌詞には違いがありますが、大体このような内容です。

勝ってうれしい はないちもんめ
負けてくやしい はないちもんめ

となりのおばさんちょっと来ておくれ
鬼がいるから行かれない
お釜かぶってちょっと来ておくれ
釜がないから行かれない
布団かぶってちょっと来ておくれ
布団破れて行かれない

あの子がほしい
あの子じゃわからん
の子がほしい
この子じゃわからん
相談しよう そうしよう

この歌を歌ったことがない、あるいは歌いながら遊んだりしたことがないという人も、冒頭部分くらいは聞いたことがあるでしょう。

このわらべ歌の正体は「身売りの歌」です。「もんめ」とは重さの単位である「匁」のことで、花一匁程度の安値で少女が売られていることを表しています。

理由は貧困ゆえの口減らしのためです。「勝ってうれしい」は、買い手側が安く買い叩けて嬉しい、という意味。「負けてくやしい」は、自分の娘が高く売れなくて悔しい、という意味でしょう。そして「あの子がほしい」と来た日には、なんだかこの文章を書いているだけで重苦しい気分になってきます。

この童謡の本当の意味も…

ところで「身売り」あるいは「遊女」に関する事柄が由来とされるわらべ歌がもうひとつあります。『ずいずいずっころばし』です。

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