遊郭で生まれた恐怖の風習!?「指切りげんまん」から読み解く人類文化の秘密 (4/4ページ)
これで嘘ついたら一万回ぶん殴って千本の針を飲ませてやる」という凄まじい内容だと分かります。
「針千本飲ます」はハリセンボンのことだという説もありますが、これは俗説
こうなると、もはや約束の歌ではなく脅迫の歌ですね。
ちなみに、指と指の触れ合いで約束を交わすという仕草は海外でも見られます。ベトナムでは人差し指で指切りを行いますし、台湾、中国、韓国では親指を触れ合わせて約束の証とするそうです。
アジアだけかと思ったらアメリカにもあるそうです。英語では「小指の約束」でピンキー・プロミス(pinky promise)、あるいは「小指の誓い」としてピンキー・スウェア(pinky swear)と呼ぶとか。日本と同じく、小指を絡ませるそうです。
アメリカの方の由来ははっきりしませんが、発祥は日本で、ペリーの来日がきっかけでアメリカに広まっていったという説があるそうです。
もともと西洋では「愛」の象徴は「薬指」とされています。だから結婚指輪は左手薬指につけるのですが、この、結婚指輪における「左手の指」の伝承と指切りげんまんの「小指」の伝承が合わさって、日本で「運命の赤い糸は左手の小指につながっている」という伝承が生まれたとされています。
しかも、そもそも「運命の赤い糸」という伝承は中国の物語が由来です。調べていくと、芋づる式にさまざまな伝承と結びついていくのは興味深いですね。
人間の文化と「指」は、どうやら「切っても切れない」関係にあるようです。
参考資料
火田博文『本当は怖い日本のしきたり』(彩図社・2019年)
日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan