【最愛考察】自殺or他殺? どの道を選んでも報われなかった橘の人生 (1/3ページ)
※このコラムにはドラマ『最愛』第7話までのネタバレが含まれます。
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ほのぼのと重厚なストーリーが交錯した第7話でしたが、今回は、フリーライター橘(田中みな実)にスポットを当てて考察していきます。
■橘の切ない物語
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今回は、フリーライター橘のなんとも悲しい人生の一幕を垣間見たストーリーでした。
橘と梨央(吉高由里子)は15年前、陸上部の合同合宿時に接触していました。その時に橘は渡辺(朝井大智)の暴行被害に遭い、彼女の人生は事件から一転してしまいます。
大学は休学したものの新聞社に勤め、賞を取るほどに優秀で、側から見たらバリバリ働く優秀な記者であった橘。しかし、渡辺の被害に遭ってから彼女の心は死に、憎しみを抱きながら生きる今の姿は本来あるべき自分ではないという葛藤があったのでしょう。
今話の冒頭で、橘が「もしもあの時違う道を選んでいたら……あの人に会っていなければ……」ともしもを繰り返していたことも、被害に遭わなかった世界線を望み、考え続けながら生きてきた彼女の人生を描いていてとても苦しくなりました。
それだけ渡辺の犯した罪は重いことを改めて視聴者に思い知らせてくれる冒頭でした。
■「不公平ですよね」の理由
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橘の「もしも」の葛藤の一つには、被害に遭う直前、最後に梨央に接触したことも挙げられるでしょう。
あの時、「渡辺に担ぎ込まれていることに、梨央が異変を感じてくれていたら」「忘れずにお水を持って探しに来てくれていたら」「そもそも私が選ばれていなければ」「自分でなく梨央が被害者になった可能性だってあるのに」というもしもの数々。
姉御肌と言われるほど信頼も厚く面倒見がよく笑顔に溢れていた橘は、事件の被害者となったことで全てを失い、一人で孤独に戦う記者として陰の存在に。かたや梨央は、華々しく人々の注目を集めメディアに取り上げられる女社長。
同じ場所にいたはずなのに、こんなにも人生が違ってしまった。