子どもを苦しめる「毒親」が持つ幼さとは (3/3ページ)
ただ、最近は年齢にかかわらず情報がたくさん入ってきますから、小学生くらいから「うちの親は変だ」と気づく子どもも珍しくなくなってきています。小学生にうつや不登校が増えているのも、早くからいろんなことに気づきやすくなっているからだと思います。
――反対に、社会人になるまで気づかないケースもあるのですか?
袰岩:気づかないというよりも、気づきたくなくて考えないようにしているというケースが多いようです。やはり自分の親を否定せざるをえないようなことに気づくのは誰しもが怖いですから。
――毒親の問題点として「人格的な幼さ」を挙げられています。この幼さはどういったところに表れますか?
袰岩:この本で書いている毒親の幼さとは、責任を持って動けるほど自己が成熟していないということです。具体的には人に依存したり、我慢ができなかったり、といったことで、そうなるとどうしても言動が行き当たりばったりになるんです。
ちょっと思い通りにならないと癇癪を起こして叱ったり、誰かが良いと言ったことに飛びついたかと思うと、やはり誰かに良くないと言われてすぐにやめたり、行動に一貫性がない。
――「自分軸」がないということですね。
袰岩:そうですね。当然子育てにも一貫性がなくて、かわいがってみたかと思うと急に激しく叱ったりする。こういう環境だと子どもは不安定になりやすくなります。
――厳しいなら厳しいで一貫してもらったほうがいいということですか。
袰岩:むやみやたらに厳しいのは困るのですが、そんなに立派でなくても何かしら自分なりのポリシーがあって、それに基づいてほめたり叱ったりするのであればいいと思います。
――それがないと子どもも親をどういう人間か判断できないですよね。
袰岩:そうですね。子どもからすると、かわいがられてはいるけれど守られている気がしないので、精神的に不安定になってしまいます。
(後編につづく)