「宿に向かう道中で、お金が足りないと気付いた私。急遽キャンセルの連絡をすると、ドスの効いた声が...」(大阪府・30代男性) (2/3ページ)
手持ちが足りないことに気付いた
目的地まで思ったよりも難所で、すっかり夜になってしまいました。
そして途中、あまりの寒さに何度か暖かい飲み物を買ったところで、財布の残金では宿代を支払えないことに気付きました。道中ATMはおろか、コンビニすらある気配もありません。
自分の要領の悪さに悲観しながら宿にキャンセルの電話を入れたらドスの効いた声のおばちゃんが出ました。予約の電話を受けてくれたのと、同じ人です。
「お金はあとで払ってくれたらいいから気をつけておいでや~」
彼女がそう言ってくれたので、お言葉に甘えて宿まで急ぐことにしました。
到着は21時くらいだったと思いますが快く迎えられ、「寒かったやろ!先にお風呂入り~」と宿の温泉に案内されました。
硫黄の臭いがするお肌がすべすべになる泉質の良い源泉で旅の疲れが癒えたのを今でも覚えています。
お風呂から上がると...そしてお風呂から上がると、おばちゃんに「ちょっとしたもんやけど食べるか?」と言われ、晩ご飯までご馳走になってしまいました。
素泊まりなのに至れり尽くせりのサービスをしていただいて感謝しかありません。
もちろん宿代は、後でお支払いしました。
今でも十津川村へ立ち寄ったことがとても良い記憶として残っています。寒くなってきたのでまた立ち寄ろうと思います。
今度はちゃんとお金を持って。
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