成田凌「スタカレー」と「埼玉」を愛する一途な性格 (2/3ページ)
そんなエモい役者、成田の故郷はさいたま市(旧与野市)。19年11月の住宅情報サイト 「SUUMOタウン」のインタビューで、故郷の魅力をこう語っている。
「ご当地感、ないですよね。日本で一番ないんじゃないですか。だからなのか、僕自身『埼玉出身です!』みたいな強い自負もありません。(略)でも、その何もなさが落ち着くんです」「ロードサイドにチェーン店や家電量販店の大型店舗、ゲーセンが並んでいるのを見ると、『帰ってきたなあ』と思います。他の人には、つまらない街並みに映るかもしれないけど、僕からすると“エモい風景”ってやつなんですよね」
実にこだわりがないのだ。しかし、食にはいささかうるさい。先のインタビューではこんな話も披露した。
「地元に年季の入った中華料理屋があって、帰るとそこの“スタカレー”がどうしても食べたくなるんです。でも、ご高齢の店主が店をたたんでしまったらもう食べられなくなっちゃうから、そうなる前に跡取りを見つけて、お店ごと買い取りたい。それくらい大好きなんですよ」
なにもない埼玉にも郷土料理はある。現代のそれがスタカレーなのだ。「娘々(にゃんにゃん)」という、元々「矢島商事」という会社が経営していたチェーン店が提供するオリジナル料理で、正式にはスタミナカレー。これがラーメンにかかるとスタミナラーメン、略して「スタラー」になる。現在は各店舗が独立し、合わせて10店舗ほどが残っている(他に「娘娘」「漫々亭」の商号がある)。成田が言及する「年季の入った中華」とは、与野駅前にある「娘々 与野店」のことだ。
もっとも、娘々系は何店か訪れている筆者だが、残念ながら与野店は未訪問。名物のスタカレーやスタラー以外の、炒飯などの定番中華メニューも美味いと評判なので、ぜひ足を運んでみたいと思いながら、まだ果たせていないのだ。
スタラーやスタカレーには、豆板醤が効いた挽肉とニラ入りのとろみ餡がかかっている。カレーと名乗ってはいるが、カレー粉は一切使っていないのだ。その誕生は今から半世紀前に遡る。
「娘々 北浦和店」の先代の店主が開発した。