薬物検査やワクチンのため、アメリカでカブトガニの青い血液の需要が増え絶滅が危惧される (2/5ページ)

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 そび健康被害を防ぐために使われているのが、「カブトガニ血球抽出物(LAL)」である。

 その名の通り、カブトガニの血液から抽出されたこの検査薬は、エンドトキシンに触れると固まる。この性質を利用して、ワクチン・医薬品・医療機器などのエンドトキシン汚染を検査することができる。

 その需要は高く、1リットルが170万円以上で取引されることもある。そのおかげで、カブトガニの血抜きビジネスが大流行りだ。

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Why Horseshoe Crab Blood Is So Expensive | So Expensive・血抜きビジネスの影響でカブトガニは準絶滅危惧種に
 アメリカでは毎年50万匹のカブトガニが捕獲され、血液を抜かれる。血を抜かれたカブトガニは海に返されるが、体への負担は大きく、最大で3割は死んでしまうと推定されている。

 このような捕獲に対する法規制はほとんどなく、アメリカではカブトガニの生息数が急激に減少を続けている。

 たとえば、アメリカ最大のカブトガニ生息地であるデラウェア湾では、1990年に124万匹いたが、2002年には33万4000匹未満にまで減少した。

 その生息数は一見安定しているように見えるが、カブトガニ(Limulus polyphemus/アメリカカブトガニ)はすでに、IUCNの「準絶滅危惧種」に指定されている。
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