愛妻に隠し事はできない…後醍醐天皇の討幕計画を洩らしてしまった土岐頼員の失態 (2/3ページ)
しかし、そうとはハッキリ言えない(これまで秘密にしてきた)ため、理由は曖昧なまま三下り半を突きつけざるを得ません。
これで愛情のすっかり冷めきった夫婦であれば「あっそ。じゃあお元気で」とアッサリ別れられたのでしょうが、この夫婦はラブラブもラブラブ。頼員としても一途に愛し続けて来た恋女房ですから、別れたくないのが本心でした。
だからこそ、これから命を捨てる自分と別れて幸せになって欲しいと願ったのですが、そんなの言われなければ判るはずもありません。
「嫌です、私はあなたと別れたくなんてありません。もしも私に不満があるなら、何でも包み隠さず仰って下さい。さぁ、さぁ、さぁ……!」
「……分かったよ、本当のことを話すよ……」
しつこく問い詰められて隠し切れなくなった頼員は、後醍醐天皇らと共に進めていた討幕計画を打ち明けてしまいます。
「まぁ、そんな大それたことを……!」
「絶対に言うなよ!そなたにだからこそ打ち明けたのだから……」
と言われて、言わない人がいるものでしょうか。このまま黙っていたら夫が危ない……妻はさっそく六波羅探題で奉行人を務める父・斎藤利行(さいとう としゆき)に謀叛の計画を伝えました。