シュレーディンガーのクマムシ?生物史上初「量子もつれ」化に成功 (2/4ページ)

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 「量子もつれ」とは、2つの相関する粒子の性質(たとえばスピン・運動量など)が、まるでコインの裏表のように共有される現象をいう。

 例えば2枚のコインをトスして、どちらの面が上になったのか1枚だけ確かめてみたとしよう。普通なら片方のコインの裏表を知ったところで、もう片方の結果はわからない。

 しかし量子もつれを起こした粒子同士なら、それがわかる。片方からもう片方の状態を知ることができるのだ。アインシュタインが不気味な遠隔作用と呼んだこの不思議な状態が、量子もつれだ。

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・生物であるクマムシの量子のもつれ化に成功
 奇妙な状態だが、量子もつれを作り出すことはそれほど難しくない。

 物理学者はこれまで、分子イオンやナノ粒子、さらには微細なダイヤモンドなどを量子的に絡めることに成功してきた。

 だがそれらは非常に小さなものであり、命を持たない物質である。

 ところが、ところが南洋理工大学をはじめとするグループが挑戦したのは、比較的大きく、雑然とした生物分子の集まりである、クマムシの量子もつれ化だ。

 『arXiv』 (21年12月15日投稿)で閲覧できる研究によると、まずクマムシを乾燥した休眠状態(クリプトビオシス)にして、マイナス273.14度というほぼ絶対零度に冷却。さらに0.000006バールの超低圧にさらした。

 この状態のクマムシを、2つの超伝導トランズモン型量子ビットともつれさせたところ、両者が結合していることが確認されたという。
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