若者言葉「やばみ」の「み」はどこから来たのか? (1/2ページ)
若者ことばの一種として、「やばみ」や「うれしみ」など、形容詞に「み」をつけて話している人を見たことがないだろうか。この「み」はどこから来ているのか考えたことがあるだろうか。また「これ」「あれ」「それ」といった指示代名詞はどのように使い分けるべきのか。普段使っている日本語だが、考えはじめると悩ましい。
■「やばみ」の「み」は文法的に考えると…『日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界』(国立国語研究所編、幻冬舎刊)は、国立国語研究所に寄せられた日本語に関する疑問・質問に、国立国語研究所の関係者が答えていく一冊。
敬語と接客言葉、外来語、歴史で読み解く日本語の不思議の他にも、「やばみ」のようないわゆる「若者ことば」の実態や絵文字、キラキラネーム、手話、干支、外国人の日本語学習なども紹介する。
「今年の花粉はやばみを感じる」というように使われる「やばみ」。この「み」は、2007年頃からTwitter上で見られるようになったものだというが、いったいどこから来ているのか。
文法的に「み」は、主に形容詞の後について名詞を作る働きを持つ「接尾辞」と呼ばれるもの。形容詞に「み」をつけて作られる名詞には、「うまみ」「つらみ」「深み」などがある。これらの「み」は、従来用法とも言うべきもので辞書にも載っている。
では、従来用法では「み」がつかないはずの形容詞「やばい」「うれしい」に「み」がつくのはなぜか。これは本来、「み」ではなく、名詞を作る接尾辞「さ」をつけて、「やばさ」「うれしさ」という形で名詞化する必要がある。しかし、本来のルールでは付かない語、広い範囲の語に「み」つけるという新用法が「やばみ」なのだ。
他にも理由としては、若者ことばで重視される面白さや新鮮さが動機として考えられる。「さ」ではなく、わざと逸脱した表現である「み」を使うことで、冗談めかしたネタとして自分の感情や欲求を表現することができる。
■「これ」「それ」「あれ」はどう使い分けるべきかまた、普段よく使う「これ」「それ」「あれ」という指示詞をどのように使い分けているだろうか。