光を使ったブレインコントロール。脳機能を完全に制御、記憶の消去も可能に (2/4ページ)
また「グリア細胞(神経系を構成する神経細胞ではない細胞の総称)」のような膜電位の変化に反応しない細胞に対しては、ちっとも役にも立たない。
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・光を使ったブレインコントロール法の開発
そこで韓国の基礎科学研究院(IBS)と韓国科学技術院(KAIST)のグループが開発したのが、「オプト・vトラップ(Opto-vTrap)」というシステムだ。これは光で「シナプス小胞の開口放出」を邪魔することができる。
ニューロンとニューロンが連絡を取る際、その橋渡しをしているのが、両者が接する「シナプス」と呼ばれる部位だ。
片方のニューロンの興奮がシナプスに伝わると、その末端にある「シナプス小胞」が「神経伝達物質」を放出。これがもう一方のシナプスに結びつくことで、ニューロンからニューロンへとシグナルが伝えられる。
オプト・vトラップは、青色光を照射してシナプス小胞をまとめてしまい、神経伝達物質を放出できないようにする。膜電位を利用しないので、グリア細胞などに対しても効果を発揮する。
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青色光を照射すると、小胞がひとまとまりになり、神経伝達物質が放出されなくなる(右図)。