民のためなら祟りなど…神も巫女も恐れずタブーに挑んだ平安貴族・藤原高房 (2/3ページ)
面倒なことでも部下任せにせず、飴と鞭を使い分けた巧みな政治で国内から盗賊を一層してしまったそうです。
そんな高房が美濃国(現:岐阜県南部)に在任中、安八郡(あはちまのこおり)で貯水池の渠(みぞ)が壊れているのを見つけました。
「これでは作物に水をやれないではないか。すぐに直すのだ」
「このままでは、作物が育たないではないか!」高房は渠を直すよう命じるが……
しかし、命じられた農民は答えます。
「渠の神が水に濡れるを嫌がり、無理に直そうとした者が祟りによって死んでしまったため、前任の国司が直さなかったのです」
直せば祟り殺されるから、それが恐ろしくて放置してあるということか……それなら、と高房は重ねて命じます。
「よし、それが本当ならば私が祟りを受けてやろう。この命一つでみんなが助かるなら安いもの……全責任は私がとるから、すぐに渠を直すのだ」
「「「ははあ……」」」
かくして渠は修理され、これと言った祟りもなく人々は農作業を再開できたのでした。
またある時、今度は席田郡(むしろだのこおり)に怪しい巫女が教団?を率いて、年貢を拒否するどころか、勝手に人々から税を取り立てているとのこと。
「何でそんなことを許しておくんだ!」
「すみません。