森を荒らすショベルカーと戦おうとしたオランウータンの映像は本当だった (4/6ページ)
現在、欧米で販売されているシャンプーや歯磨き粉、洗剤などの家庭用品およびお菓子などの食品の50%にはパーム油が使用されている。
だが、パーム油は環境に悪いだけでなく、気候変動の主要な原因であり、オランウータンを絶滅に導いている。
「パーム油がオランウータン絶滅の主な原因だ」と、オランウータン財団インターナショナルは述べている。
毎年、野生のオランウータンの個体数の大部分となる1,000~5,000頭が、パーム油の伐採地で命を落としていると推定されている。
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世界自然保護基金(WWF)も、このテーマに関してウェブサイトで、「パーム油のプランテーションによる森林伐採と違法伐採が大規模な森林破壊を引き起こしている」ことを明らかにしている。
絶滅危惧種のオランウータンは、わずかに残った森林地帯に追いやられる。行き場を失った彼らは飢えて死を待つだけだ。食べ物を探すため、ジャングルの外に出ると農園の従業員に見つかり殺されるケースも少なくない。
更には、生まれて間もないオランウータンは捕獲されて母親と引き離され、違法ペットとして売られることもある。