主+水でなぜ「主水(もんど)」と読むの?天皇陛下の飲料水を管理する役職に由来するその語源 (2/4ページ)
主水司に勤める人々
なお、主水司の根拠となる律令制度は大陸の唐王朝にならったものであるため、主水司にも唐名(とうみょう)があります。
官公庁としての主水司は膳部署(ぜんぶしょ)、上林署(じょうりんしょ)と呼ばれるほか、その職員も以下のように呼ばれていました。
主水正(もんどのかみ)主水司の長官で、定員は1名。官位は従六位上に相当します。
唐名は膳部郎中(ぜんぶろうじゅう)、上林蔵水(じょうりんぞうすい)、白漿令(はくしょうれい)。
漿とは米の煮汁つまり重湯(おもゆ)のことで、どうせならお粥も担当せよ、となったのでしょう。
主水佑(もんどのすけ)主水司の次官として、主水正を補佐します。定員は1名、官位は正八位下相当です。
唐名は主漿(しゅしょう)、上林丞(じょうりんじょう)。主に漿を扱う、要するに実務責任者として主水正を丞(たす)けました。
主水令史(もんどのれいし)主水司における監督業務を担当しました。定員は1名、官位は少初位下相当で最低ランクとなります。
唐名は漿司(しょうし)、上林監事(じょうりんかんじ)。これより下の雑任(ぞうにん。下級官吏)たちは官位や唐名といった気の利いたものを持っていません。