オダギリジョー「バーガーキングのフィッシュバーガー」は留学時代思い出す味!?

日刊大衆

オダギリジョー
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第101回「バーガーキング」

 アイドルだって飯を食う。広がる一方のオミクロン感染拡大で、一都三県も21日からまん延防止措置適用。飲食店の営業も再び21時まで、酒類の提供は20時までとなる。この2年で取材してきた居酒屋やバーの店主が悲嘆する様が目に浮かぶ。だが、職業柄飲み出すのが遅い自分はそうなると、とことんその手の店から遠ざ かってしまう。

 むしろ夕方、小腹減りを満たすために寄るファストフードなどで、ビールをクイっと飲っては酒欲を抑え、家で晩酌というパターンが多い。しかし、まん防に入ると、酒類提供するファストフードのほとんどがそれをしなくなった。ハイネケンビールが飲めるのでお気に入りのバーガーキング(以下バーキン)も、おそらく今回もそうだろう。

■アメリカでのシェア3位

 ハンバーガーにはコカコーラが定番だが、よりアメリカンにミートフルなタイプだと、大人ならビールが欲しくなる。ポテトが付いたセットは完璧な酒のつまみで、ステイホーム時期はテイクアウトでワインもそれで楽しんだ。ハンバーガーチェーンはもっと酒類提供に積極的になるべきだ。

 しかし、バーガーチェーンでビールが飲めるはバーキンの他、フレッシュネスバーガーにベッカーズ、Wendy's x First Kitchenやモスバーガーの一部店舗しかない。そして、公式サイトのメニューには載っていないが、大体のバーキンではハイネケンを提供しており、しかも、今は380円と以前より安いのだ。セットの値段にプラス140円払えば、ドリンクをビールに替えてくれる。

 そもそもマクドナルドはアメリカでもバーガーチェーンではトップだが、それを上回るシェアを持つファストフードは占有率18.5%のサブウェイ。マクドナルドは11.3%でこれに次ぎ、バーキンは5.7%と3位なのだ。ちなみにこの時点(米調査会社データフィニティ18年調べ)で、バーキンは世界100か国で17796店舗を展開。だが日本では、マクドナルドの2942店(21年12月時点)に対し、149店舗(1月25日時点)を展開するに過ぎない。

 バーキンの日本上陸は1993年。フレッシュネスの創業より1年遅い。これまで知る人ぞ知る存在だったのは、日本でのフランチャイズ事業が何度となく転々としてきたせいだろう。しかし、ここへ来て好調で、20年の売り上げは既存店ベースで4.1%増、続く21年も1~4月は既存店ベースで2桁成長を果たし、店舗も着実に増えている。

■目隠しされても分かる味

 枕が長くなった。芸能界でバッグでないほうのこちらのバーキン好きといえば、オダギリジョーが筆頭に上がる。オダギリは14年4月26日放送の『王様のブランチ』(TBS系)に出演した際、恒例の「買い物の達人」のコーナでバーキン好きを公言。

 特にフィッシュサンドが好みといい、KFCのフライドフィッシュサンドとドムドムバーガーのフィッシュバーガー(いずれも当時)とともに、目隠しして食べて当てるクイズにも挑戦させられた。そこで見事正解し、軍資金10万円にプラス2万円のボーナスを獲得している。フィレオフィッシュが3択になかったのは、きっとマックの許可が取れなかったからだろう。

 バーキンといえば、焼き目がくっきり入った、直火焼きの100%ビーフパティがガッツリ挿まったワッパーシリーズがメインメニュー。その食べ応えがまさにアメリカンなのだが、これら主役以外の脇役が日本では人気で、郷ひろみはチキンサンドイッチ推し、Peaky SALTの三浦祐太朗はすでに廃番のロングチキンサンドが大好物だったそう。

■フィッシュバーガー好き

 そして、オダギリもそもそもフィッシュバーガー好きなのだ。マックとバーキン以外だと、魚フライバーガーはモスやフレッシュネスには辛うじてあるが、エビバーガーが看板のロッテリアは、メニューに投入しては撤回を繰り返している。

 クラシック海老フライバーガーが好評のファーストキッチンも同様で、Wendy's x First Kitchenはそもそも、ケンタでも今やフィッシュ系を扱っていない。さらには、オダギリはマックのフィレオフィッシュでなく、バーキンのフィッシュサンドを好む。なんでだろう?

■カリフォルニア州立大学フレズノ校に留学

 フィッシュバーガーの原材料は主に白身魚のスケトウダラかホキの2種。同じタラ目だが、前者は北海に棲息し、後者は南洋の深海魚だ。味わいや食感も似て非なる。ホキのほうが身が締まり、食べ応えを感じるだろう。

 バーキンの現行のフィッシュバーガーはフィレオフィッシュと同じスケトウダラ使用で、身は柔らかめでしっとり、味も淡白だ。バンズも柔らかく旨味があり、蒸してヘナぺチョなフィレオフィッシュとはまるで違う。まぁ、マックとバーキンでは甲乙つけ難く、要は慣れの問題だろう。

 オダギリはいまだバーキンが1軒もない岡山県(津山市)に育った。そして、高卒後はアメリカのカリフォルニア州立大学フレズノ校に留学している。バーキンを初めて食べたのもアメリカで、そこでマックとは一味違うフィッシュバーガーにハマったと思われる。ちなみに沖縄のキャンプ・ハンセンはじめ、在日米軍基地内のバーガー店はすべてバーキンだ。まさにアメリカン・チョイスなわけだ。

■マクドナルドの新CMに出演

 さて、そんなオダギリが村上虹郎とともにマクドナルドの新CM(「スパイシーチキンマックナゲット 黒胡椒ガーリック『真夜中のふたり』」編)で共演中だ。NHKの連続テレビ小説カムカムエヴリバディ』の「るい編」で大月錠一郎を演じるのがオダギリ、終了した「安子編」で雉真勇を演じたのが村上だ。

 このコンビがド派手なデコトラのドライバーに扮し、しみじみ人生は甘くないと、ピリ辛ソースのナゲットを齧るのだ。このデコトラがオダギリ・村上の趣味を反映してか、内装も外装も60’sのアメリカ風。夜中に見ると、グーっと腹が減る出来栄えなのだ。夜中に揚げ物は体に悪いんだけどね……。

(取材・文=鈴木隆祐)

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