【鎌倉殿の13人】弁財天からの贈り物?北条氏の家紋「三つ鱗」の由来を紹介 (2/4ページ)
彼女たちは後に大陸から渡来した七福神の一人・弁財天(べんざいてん)と同一視されるようになり、治承6年(1182年、養和2年)には鎌倉殿の源頼朝(みなもとの よりとも)公が文覚(もんがく)上人に命じて弁財天を勧請。奥州藤原氏の調伏を行わせました。
さて、窟に籠もった時政が満願成就となる21日目の夜、美しい女官姿の弁財天が降臨します。
「そなたの願い、しかと聞き届けた……そなたが道に外れず政(まつりごと)を執るならば、一族は末永く栄えるであろうぞ」
弁財天の出現にひれ伏す時政。月岡芳年「芳年武者无類 遠江守北條時政」
「ははあ、ありがたき幸せ」
「しかし。道に外れて私欲を権(はか)るならば、その栄華は七代限りに潰(つい)えようぞ」
「……肝に銘じまする」
「我が申せしこと、努(ゆめ)忘るでないぞ……!」
そう言いわたすなり弁財天の姿はたちまち恐ろしい大蛇に変化(へんげ)。二十丈(約60メートル)にもなろう巨体をズルズルと海中へ躍らせ、夢のように消え去ったのでした。