ディーン・フジオカ「僕は自分に満足できない」「キャリアは増えても反比例するように内面はどんどんシンプルになる」【人間力インタビュー】 (2/3ページ)

日刊大衆

もし、それが独自の目的意識を持って自分たちの遺伝子を残すために人間を乗りこなしているとしたら……。そんなことを考えているうちに、映画の構想が浮かんできました。

 それが形になったのが、『Pure Japanese』という作品です。この映画で僕は、企画、プロデュース、主演という三足のわらじをはいています。「日本語人」というものを記号化して、まるで絶滅した動物がはく製になって博物館に並んでいるような感じで見せたいと思って、手がけた作品です。

 では、「日本語人」の特徴をどうあぶり出すのかと考えたとき、僕は「暴力」だと思ったんですね。だって、我々の祖先は、ほんの150年くらい前まで、刀という殺傷能力のある武器を携帯して、そこらを歩いていたんですから。

 そして、武器を持てない身分に生まれてしまったら、ささいなことでも斬られてしまい、文句を言うこともできない。刀を持てる身分の人も、事情によっては腹切りなんて物騒なことをしなくてはならない。

 映画の舞台に、日光江戸村を選んだのも、主人公をここで働く忍者アクターにしたのも、そんな特殊な「日本語人」の暴力性を分かりやすく見せるためです。

 モデルから始まった僕のキャリアは、俳優、映画監督、ミュージシャンと、どんどん増えていき、職業欄に何と書けばいいのか、分からなくなってきました。そして、それに反比例するように、僕の内面はどんどんシンプルになってきています。

 未来のことは分からないけれど、基本的に僕は“自分に満足できない”人間。だから今後も、ひたすら新しいことにチャレンジし続けるんだろうな、と思います。

ディーン・フジオカ(でぃーん・ふじおか)
1980年福島県生まれ。2004年に香港でモデルの活動をスタート。映画『八月の物語』で俳優デビュー。2006年に台北へ拠点を移し、2011年からは日本での活動もスタート。

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