ユーキャンフライ!?宇治川合戦で「空を飛んだ」坂東武者・大串次郎の先陣エピソード【鎌倉殿の13人】 (3/4ページ)
このままでは馬まで溺れてしまうではないか……そこで重忠は、大串次郎の襟首をつかむや力いっぱいにぶん投げました。
「せいっ!」「あ~れ~」
投げ飛ばされた大串次郎はそのまま宇治川の向こう岸まで着地。全身の痛みをこらえてヨロヨロ立ち上がると、
「武蔵国の住人、大串次郎重親。宇治川の先陣ぞや!」
騎馬で渡河する佐々木高綱(下)を飛び越える大串次郎。落合芳幾「木曽征伐宇治川大合戦之図」
……ただし徒立(かちだち。徒歩)の……実際の先陣は既に佐々木高綱が果たしていたため、敵味方共に大爆笑。とても美味しいポジションをゲットできたのでした。
浮世絵では今にも高綱すら抜き去らんばかりの勢いで飛ばされていますが、当人としてみればさぞや怖かったことでしょう。
終わりに以上『平家物語』は伝えますが、水中から成人男性一人(体重50~80キロ)を腕の力で投げ飛ばすなんて、物理的にあり得ません。
これは畠山重忠の怪力ぶりを示すエピソードで、他にも鎌倉市街を整備する際に巨岩や丸太を担ぎ上げたとか、一ノ谷の合戦(鵯越の逆落とし)で怖がる馬を担いで断崖絶壁を下りた……と言った伝承の一つ。