絶対復讐してやる! バンドマンに遊ばれた腹いせにバンドを乗っ取った話 (3/3ページ)
彼の容姿が変わっていたのもありますが、私の記憶から彼がきれいさっぱり消えていたのが要因でしょう。
知らないふりをしたとかではなく、本当に誰だか分からなくて「以前どこかでお会いしましたっけ……?」と真剣に尋ねてしまいました。その時の悔しさと恥ずかしさの混ざり合った彼の表情を見てやっと「あ、私が昔好きだったバンドマンだ」と思い出したのです。
自分にとっての忘れられない相手が自分のことをきれいさっぱり忘れている……こんなに悲しいことはありません。
一番の復讐は“さっさと忘れて幸せになること”なのだなと改めて実感しました。
(文・ごまたん、イラスト・菜々子)