唯一の種とされていた古代生物「オパビニア」に第2の種がいることが判明 (2/5ページ)
・これまではラディオドンタ類に分類されていたウタウロラ・コモサ
新たにオパビニア類と認定されたウタウロラ・コモサは、米ユタ州にある5億年前の地層(カンブリア紀ウィーラー層)から発見された。
その調査結果が報告された2008年当時、化石の特徴からラディオドンタ類に分類され、現在にいたっていた。
アノマロカリスをはじめとするラディオドンタ類(放射歯目)は、その名称の由来となった放射状の歯を特徴とする奇妙な姿の生物だ。
一方、オパビニア類は、生物として初めて後ろ向きの口を発達させたグループだ。それ以外にも、全身分節化の萌芽とされる背中の節の溝や、付属肢の萌芽とされる側面のヒレなど、興味深い特徴がある。
両グループは合わせて「ディノカリダ綱(dinocarids)」という単系統グループを形成するとされており、ウタウロラにはラディオドンタ類とオパビニア類両方の特徴がある。
しかし今回の研究に参加したハーバード大学のスティーブン・ペイツ氏は、学生時代にウタウロラの標本を目にしたとき、ラディオドンタ類とは違うのではと感じていたという。