唯一の種とされていた古代生物「オパビニア」に第2の種がいることが判明 (3/5ページ)

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5億年前の地層から発見されたウタウロラ・コモサの化石 / image credit: Stephen Pates et al., Proceedings Of The Royal Society B(2022)・分類が変更されウタウロラ・コモサはオパビニア類に
 これまでのところ、前部と目の構造がきちんと保存されたウタウロラの化石は見つかっていない。

 これは重要なことだ。なぜならオパビニア類の大きな特徴が、5つの目と頭部の吻だからだ。その代わりに、背中に沿った体節の溝や1対のノコギリ状の尾ビレはよく保存されている。

 そこでペイツ氏らは系統学的な分析法で、ウタウロラを節足動物やラディオドンタ類などの化石43点と現生11種の標本を比較。その結果、ウラウロラがもっとも近いのはオパビニア類であることが明らかになった。

 幸いなことに、ここ10数年でいくつか新たなラディオドンタ類の化石が発見され、生物種の系統学的ツールも充実した。両グループのわずかな違いを確認できるようになったのは、そのおかげだ。

 形態だけで考えるなら、ウタウロラはラディオドンタ類かもしれない。だが今回の分析では、ウタウロラがオパビニア類である可能性は68%裏付けられた一方、ラディオドンタ類である可能性は0.04%しか裏付けられなかったという。
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