【鎌倉殿の13人】名演技が話題!康すおん演じる老将・佐々木秀義、実際はどんな生涯だったのか? (4/4ページ)
まだ情報は錯綜しているようだから、とりあえずその場はごまかしておいたが、お前の息子たちに『バカな事はするな』って伝えておけよ」
と釘を刺されます。
石橋山で奮戦した四男・四郎高綱。歌川国久「石橋山高綱後殿高名図」
さぁ大変だ……と四兄弟を頼朝に味方させ、五男の義清は景親の娘婿になっていたことから、渋谷重国と共に平家方へ参戦させました。
ちなみに自身は『吾妻鏡』に名前がないため、戦場には出ていないようです。流石に69歳の老齢では足手まといになると思ったのでしょうか。
エピローグその後、鎌倉入りした頼朝によって旧領の佐々木荘を安堵され、現地で余生を過ごします。
しかし元暦元年(1184年)に伊勢・伊賀の両国(現:三重県)で平氏の残党が蜂起した際、これを鎮圧に出陣(三日平氏の乱)。
最終的には鎮圧したものの被害も大きく、秀義は7月19日に討死してしまいます。享年73歳でした。
叔父の死を惜しんだ頼朝はその遺勲を称えるため、死後に近江権守の官職を追贈しています。
父の死を乗り越えて、息子たちはますます活躍するのですが、それはまた別のお話し。
2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」※参考文献:
今井尭ら編『日本史総覧 コンパクト版』新人物往来社、1987年7月 川合康『院政期武士社会と鎌倉幕府』吉川弘文館、2019年1月画像出典: NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
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