やっておしまい!夫の浮気相手に八つ当たり…平安貴族の「後妻打ち(うわなりうち)」エピソード (3/3ページ)
お父上(藤原道長)の権勢をもってすればこれしきのこと……さぁ、やっておしまい!」
「は、はいっ!」
かくして後妻打ちの犯行に及んだ次第ですが、道長の息子とあって輔親も表立って抗議出来ず、けっきょく泣き寝入りしたようです。
懲りない輔親、ついに自宅を襲撃されるしかしこれで懲りなかったのか、輔親は浮気を繰り返しました。
「おのれ……あの男、一度ならず二度までも!」
という訳で長和元年(1012年)2月。今度は輔親の自宅へ道長の雑人らが多数で襲来します。
「徹底的に、やっておしまいっ!」
「ひえぇ〜っ!」
果たして女を連れ込んだ瞬間をとらえたかどうか、輔親もさぞ恐ろしい思いをしたことでしょう。
それ以後、蔵命婦が後妻打ちを行った記録はありませんが、輔親もほとほと懲りたのかも知れませんね。
※参考文献:
倉本一宏『平安京の下級官人』講談社現代新書、2022年1月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan