このスケベ小説はどこがすごい?浮世草子作者・井原西鶴の代表作『好色一代男』が持つ大きな意味 (2/3ページ)

Japaaan

『好色一代男』の概要

好色一代男より

『好色一代男』は、主人公の浮世之介(うき・よのすけ)が7歳から60歳までに経験した数々の好色を描く、彼の一代記(彼の54年間の恋愛遍歴)です。8巻8冊。54章の短編小説群からなっています。

この54章というのが1つのポイントで、この作品は『伊勢物語』や『源氏物語(こちらも54帖からなりますね)』の枠組みにならったと言われています。

『好色一代男』のすごさ

タイトルにもあるとおり、この作品で描かれているのは好色。しかしそんな“スケベ小説”が現代でも教科書に載っているのは、この作品が非常に画期的だったから。

それまでは“仮名草子”が一般的でしたが、それよりも娯楽性を強め、当時の風俗や人情の諸相を描き、一般庶民を楽しませたこの作品は、“浮世草子”という新しい小説のジャンルを生み出したのです。

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