太陽光だけで海水を飲料水に変える装置が開発される。わずか460円程度の材料で一家の飲料水を賄える (2/3ページ)
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image credit:MIT
・変換効率は80%、塩の蓄積もなし、しかも格安
研究グループが最大20%の塩分濃度の海水で実験したところ、太陽熱による水蒸気への変換効率は80%以上だったという。また狙い通り、1週間使い続けても、塩の結晶はまったく見られなかったそうだ。
より重要なのは、このシステムをどこの家庭にもある安価な素材で作れるということだ。
研究グループの計算によれば、1世帯が必要な飲料水をまかなうには1m2の淡水化装置があればいい。その程度の装置ならわずか4ドル(約460円)の材料費で作ることができる。
身近な材料で作れ、かつ電気もいらないこのシステムなら、水道が引かれていないような僻地や途上国で暮らす人たちにも飲料水を届けられるようになるとのこと。災害時などに水を確保する緊急用装置としても期待できるそうだ。
この研究は『Nature Communications』(2022年2月14日付)に掲載された。