なんと”のぞき”が恋愛のきっかけ!?平安時代の出逢いの定番「垣間見」とは?

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なんと”のぞき”が恋愛のきっかけ!?平安時代の出逢いの定番「垣間見」とは?

「だれかが窓から自分の家のなかをのぞき込んでいる」こんなことがあれば現代ではもう警察に通報するレベルの非常事態ですが、こういった行為が恋愛におけるれっきとした男女の出会いのきっかけだった時代があったのを、みなさんは知っていましたか?

それは、古文の授業でも習った記憶があるかもしれませんが、平安時代です。では、いったい平安の人々はどのように「垣間見(かいまみ)」(=のぞきみ)をきっかけに恋愛していたのでしょうか?

今回の記事では、そんな「垣間見」について詳しくご紹介したいと思います。

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出会いがない!それは現代も平安時代も同じ

「なかなか異性との出会いがない……」と嘆いているのは、現代人も平安時代に生きた人々も同じかもしれません。

というのも、平安時代、12歳から14歳のあいだに男女とも成人を迎えます。このことを男性は初冠(ういこうぶり)、女性は裳着(もぎ)といいます。

恋愛において、成人を迎えるということは、気軽に顔をあわせる機会がなくなる、ということでした。

出会いといえばお見合いか垣間見だった平安時代

では、出会いの機会が少なかった平安時代、人々はどのように異性と知り合っていたのでしょうか。

貴族の女性は基本的に家族同士であっても男性に顔を見せることはなく、そのため出会いはお見合いか「垣間見」に限られたのです。

男性たちは、知り合いから姉妹を紹介してもらうなどしたり、女性の家をのぞく(=垣間見)といったことが、出会いの定番でした。

垣間見には、灯りが重要?

垣間見には、灯りがカギを握っていました。というのも、薄暗い部屋に女性がいた場合、外で垣根や御簾越しに男性が見た場合、男性から女性の顔は見えますが、女性から男性の顔は見えません。

このように、男性も見ていることをあからさまにしないために、遠慮しながら垣間見する必要がありました。とはいえ、この時代垣間見は普通のことですので、見つかってしまったとしても問題にはなりません。

垣間見以降の恋愛のステップは?

男性が垣間見で女性に一目ぼれしたとしても、すぐに二人が結ばれるわけではありません。まず、男性が女性に和歌を送ります。

しかしこれも簡単ではなく、まず女性の名前を調べなければいけませんし、その女性に近い人物に和歌を託していました。また、この和歌ももちろん適当ではだめで、その歌の上手さを女性は見ていました。

女性からの返事があれば、その後やりとりを重ね、逢瀬(おうせ:デートのこと)となります。この逢瀬は男性が女性の家に通うことになっていましたが、これにもルールが。

まず家の正面からではなく裏口から入ること。そして、暗くなってから訪れ、明るくなる前に帰ること。華やかに思える貴族の恋愛も、意外と大変ですね。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも歴史に興味を持つきっかけになれば嬉しいです!

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