【日本語の美しさ】雪洞と書いて「ぼんぼり」と読むのはなぜ?その語源を紹介します (2/3ページ)
雪洞(かまくら)からぼんぼりと洩れる、やわらかな光(イメージ)
他の説としては、茶道で用いる雪洞(せっとう)にヒントを得たとも言われています。これは木や竹の枠に紙を張って茶炉の風よけに用いるものですが、灯りの方が茶道よりも必要性は高かったはず。
なので恐らく「ぼんぼり(雪洞)」の方が先にあって、その漢字をオシャレに「せっとう」と呼んで茶の湯に採り入れたのでしょう。
漢字表記は他にも雪灯(樋口一葉)と書く例があり、文字通り雪灯りのぼんぼり感が出て風情がありますね。
雪灯を片手に縁(縁側)へ出(いづ)れば天井の鼠がたがたと荒れて、鼬(いたち)にても入(い)りしかきゝといふ聲もの凄し。
※樋口一葉『われから』より
電気が普及していない時代、庶民の灯りは火に限られていました。裸火は危ないのでなるべく覆い、そのぼんぼりとした光を頼りに夜を過ごしていたのです。