日テレ・藤井貴彦アナが思いを伝えるときに大切にしているものとは? (1/2ページ)
誰かに何かを伝えるときに、自分の思っていたことが上手く伝わっていなかったという経験はないだろうか。
おそらく多くの人が、そのような経験を持っているはずだ。
思い通りに言葉が届かない。どんな言葉を使えばいいのか悩んでしまう。相手が本当に理解してくれているのか分からない。
日本テレビのアナウンサーで『news every.』のメインキャスターを務める藤井貴彦さんが、言葉を伝えるために日々心がけていることをまとめた一冊が『伝わる仕組み』(新潮社刊)だ。本書では、どうしたら言葉が届けられるのか、そのヒントを51の項目に分けてつづっている。その中身を見ていこう。
■相手に伝えるときに大切にしていることは「スピード」誰かに思いを伝えるとき、あなたは何を大切にしているだろうか。
藤井さんが大切にしているのは「スピード」だ。
スピードとトーンの間には相関性があり、ゆっくり話すとやさしいトーンに、速く話すときついトーンになる。だから、スピードをコントロールできれば、トーンも決まってくる。
しかし、つい早口になっていたり、自分でゆっくりしゃべっているつもりでも「早い」と思われたりすることがある。藤井さんも新人アナウンサーの研修を例にあげて「ゆっくりしゃべるのは難しいことであり、それは相手の立場でものを考えることの難しさでもあるのです」(p.77より引用)と指摘する。
自分で思う「ゆっくり」で話すのではなく、相手の立場に立ってスピードを調整できるかどうか。藤井さん自身、自分の読んだニュースを録画で見返して、スピード調整を行っているという。私たちも一度自分が話しているところを録音して聞き返し、どれだけ早口になっているかを確認してみてもいいのかもしれない。
■「生ハムメロン」で言葉は面白くなるもう一つ、本書から「伝わる仕組み」をピックアップしよう。
イタリアサッカーが好きな藤井さん。社会人2年目に初めてイタリアに行き、サッカーを現地で見ていた。ある試合のない日、お昼に入った食堂で「生ハムメロン」と出会う。